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    Marc Copland New York Trio Recordings Vol.3

    • 2009.03.29 Sunday
    • 11:35
    Marc Copland,Drew Gress,Bill Stewart
    Pirouet
    (2009-01-27)

    ◆ジャズ発祥の地、アメリカ。しかしあまり好んでその地のジャズを聴いてないんですよね。ほぼ80%ヨーロッパ(更にその80%は北欧ジャズ)・ジャズしか聴かないのです。そんな中例外的に聴いているのが、フィラデルフィア出身のピアニスト、マーク・コープランドです。コープランドというと「市民の為のファンファーレ」で有名なコープランドも大好きでありますが、このマークも素晴らしいジャズピアニストです。あまり関係ないか。

    そんなマークが1年に1作づつ、丁寧に作り上げてきたのが、この"NEW YORK TRIO RECORDINGS"シリーズで、2006年の"MODINHA"(ゲイリー・ピーコック、ビル・スチュワート)、2007年の"VOICES"(ゲイリー・ピーコック、ポール・モティアン)に続き、2008年作が本作”NIGHT WHISPERS"であります。ドラムズはビル・スチュワート復帰、ベーシストはドリュー・グレス。

    ◆現在のモダン・ジャズは全体的に洗練されてて、ダイナミックというより繊細で、スウィング感よりもビート感も希薄なものが多いと思うのですが、マークの得意とする音楽もまた、そうした「感情より頭脳」を強く感じさせるオンガクになってます。朝よりも夜、白魔術よりも黒魔術、単純じゃなく複雑、フォルテでなくピアノ・ピアニッシモ。そんなジャズ。

    "NIGHT WHISPERS"と題された第3作目はその傾向が一層顕著な感じ。アルバム・タイトル、ジャケットの雰囲気も強いですけどね(笑)。ともあれタイトルナンバーである"NIGHT WHISPERS"(マーク・コープランド作)は、ほとんどリズム・モチーフが延々と繰り返されるなか、仄かにメロディーラインが浮遊する、彼ならではのナンバー。

    全曲の構成も良くて、EMILYという曲が3つのヴァージョンで分散して配置される中、コープランドのオリジナルと、スタンダード・ナンバーがバランス良く配置されています。マイルスのSO WHATにせよ、STYNEのI FALL IN LOVE TOO EASILYにしても、透徹した浮遊感を感じさせる不思議な世界が構築されています(最後のI FALL...が甘い雰囲気を若干匂わせるところが心憎い!)。

    ◆もう季節的にも温かく、春の気配が漂う頃になりましたが、まだ寒い夜中にひっそりと楽しみたいディスクです。

    ヤーコブ・カールソン3題

    • 2009.03.08 Sunday
    • 19:26
    ◆半年に一回更新されるもはや完全放置状態のブログをこっそり更新してみよう(笑)。

    最近はmixiでの日記更新もしなくなり、主にTwitterばかりというのが現状なんですが、たまには纏まった文章も書きたくなるものです。

    ということで、最近出たスウェーデンのジャズ・ピアニスト、Jacob Karlzon ヤーコブ・カールソンのディスクを簡単に紹介したい。


    ●HEAT (Caprice 2009)
    "Jacob Karlzon"名義としては、2003年の"Big5"以来のアルバム。Big5と同じく、ペーテル・アスプンド(トランペット)と、カール=マーティン・アルムクウィスト(サックス)を配した2管クインテットの最新作(2009)。ベースはハンス・アンダション、ドラムズはヨーナス・ホルゲルソンという布陣。曲によってソロだったりトリオだったり、フルのクインテットだったりとバラエティに富んだ印象ですね。

    ほぼ全篇カールソンのオリジナル曲ですが、2曲例外があって、そのうち一曲がラヴェルのソナチネのModéré(第1楽章)なんです。

    この後紹介するディスクでは、ラヴェルの作品を元にした即興演奏という意欲的なディスクでありますが、この最新作においてもラヴェル!なわけであります。もともとクラシック的素養を持ち合わせているミュージシャンが多く、こと北欧に関しては、自国のクラシカルな作曲家の作品を取り上げる例は少なくありません。それがもともとジャズの要素も多分に多いラヴェルの作品を選ぶというのはカールソンならではの選定眼を感じさせるものです。この"SONATINE:MODÉRÉ"と題された曲も、ほぼモチーフの借用が中心で、完全な正統派ジャズ(しかもかなりカッコイイ)していて、実に素晴らしい。

    その他硬軟取り混ぜた実に奥行き深い音楽が詰まってます。彼のリリカルな抒情美と、多層的に折り重なるように構築されるジャズならでは興奮が実に上手いカタチでブレンドされた傑作と言えるでしょうね。

    個人的ベストトラックは、前述のラヴェルと、タイトルナンバーであるHEAT。




    ◆piano improvisations inspired by Maurice Ravel(Caprice 2008)

    スウェーデンCAPRICEレーベルが昨年開始した意欲的な企画、improvisational シリーズ。第1作はニクラス・シヴェレーヴ、第2作はマッツ・オーベリ、そして第3作目に選ばれたのがカールソンと。
    このシリーズ、とにかく録音場所、ピアノ、時間をほぼ限定し、ピアニストには直前にお題が出されるというもの。ここでカールソンに出されたお題はラヴェル。曲目を覗いてみると、
    前奏曲 古風なメヌエット 絞首台 自由な即興 II 高雅で感傷的なワルツ、かなりゆったりと ボレロ 道化師の朝の歌 自由な即興 IV 自由な即興 III ハイドンの名によるメヌエット

    というもの。それぞれの曲は決して長くなく、繊細な音色で、ラヴェルの面影を追っていくかのような演奏が印象的です。間に挟まれた本当の意味での即興は、カールソンらしいドラマティックな展開を持ったものもありますが、全体的にはたゆたうような微妙な和声の移ろいにラヴェルを"感じる"事がこのアルバムの正しい聴き方なのではないかと思います。

    北欧らしいリリシズムを湛えた硬質なしかし豊かな音色が魅了する。そんな演奏に仕上がってます。極上。



    ◆VICTORIA TOLSTOY MY RUSSIAN SOUL(ACT 2008)

    ロシアの文豪、トルストイを祖先にもつヴィクトリア・トルストイのアルバム。現在スウェーデンで活躍する彼女ですが、今回は自らのルーツであるロシアをテーマとした作品をリリースしてきました。
    で、このアレンジの殆どを引き受けるのが我らがカールソン。とそういう事なんであります。チャイコフスキー、ラフマニノフ、ボロディン、トラディショナル。それらがヴォーカルを伴った気持ちの良いジャズになって蘇る。

    クラシックな方にもお馴染みなメロディーが満載なのも楽しめるポイントですね。いきなりチャイコフスキー5番の2楽章のメロディーに始まり、"Stranger In Paradise"(ボロディンのだったん人の踊りより)、ポーリュシカ・ポーレ、ラフマニノフは第2交響曲のアダージョ楽章などなど。どれもこれも、素直なボロディンみたいな編曲はいいものの、他は目から鱗なアレンジで実に楽しく聴ける1枚になってると思います。

    カールソンのピアノという意味では決して出番は多くないですが、時折現れるソロ・パッセージは存在感たっぷりで、ヴィクトリアの豊かな歌声と相俟って実に聴き応えのある1枚になってると思います。



    ということで3枚どれも、クラシックとジャズが微妙に絡んでは、それぞれが主張するアルバムになってるのが共通項でしょうか(笑)。どれもカールソンの音楽性が表れた素晴らしいアルバム。是非お聞き頂きたい!





    Kramer/Olsen/Haastrup TRIO

    • 2008.09.15 Monday
    • 19:27
    ◆大分間が空いてしまいましたが、例の如く気ままに再開してみます。大分涼しくなってきたことですし(笑)。

    ◆デンマークの元気の良いジャズレーベルというと、まずはSTUNT Recordsが思い浮かびますが、今年に限って言うと、Calibrated が熱い。STUNTがインターナショナルな方向に拡大するのとは異なって、あくまでもデンマークのミュージシャン中心でいく姿勢が強く感じられるからです。

    最近リリースされた中で出色なのが、メイ=ブリット・クラメル Maj-Britt Kramerのスタンダードなピアノトリオ作です。

    KRAMER・HAASTRUP・OLSEN TRIO
    MAJ-BRITT KRAMER(PIANO)
    Benita Haastrup(DRUMS)
    Jens Skou Olsen(BAS)
    Calibrated CAL1073

    ◆女性が二人を占めるトリオというのも比較的珍しい感じもしますね。そしてこのちょっと怖い系なジャケットとは裏腹に、メロディアスなトリオ・ミュージックが存分に展開されます。そう、そこにはデンマークへの敬愛の念がしっかりつまった音楽があるのであります。

    殊、北欧のミュージシャンは、民謡やフォーク、昔から慣れ親しんだ歌に対する愛着が強いのでしょうか。ジャズ・ミュージシャンは特にこれら自らの起源に対して限りない愛情を示してくれます。このアルバムもそうした1枚に数えられるものです。

    ◆全8曲中、5曲はオリジナルなのですが、残り3曲がポール・シアベク、バッハ、ゲーゼのメロディーによるものなのです。

    01. I DANMARK ER JEG FØDT (デンマークに生まれて:ポール・シアベク)
    03. ACH GOTT, ERHUÖR, MEIN SEUFEN (ああ 神よ、わが呻き、わが嘆きの声に耳を傾け:バッハ)
    04 PÅ SJØLUNDS FAGRE SLETTER (シェロンの勇ましき平野に:ゲーゼ)


    ゲーゼの曲はデンマークに伝わる英雄の詩であり、彼の交響曲第1番の副題にもなっているものなんですね(調べるまで気づきませんでしたが・・・)。

    ◆彼らの音楽は全体的に親しみやすく、歌を中心にした親しみやすいものです。逆にエグさというか、苦みがないのがちょっと不足に感じることもありますが、ある意味デンマーク・ジャズのポピュラリティを端的に表しているトリオだと思います。クラメルの音の美しさも特筆ものです。落ち着いたカンタービレは、音の響きを堪能するにはもってこいであります。

    これからの季節にピッタリなジャズだと思います。







    E.S.T. Live @ SR P2

    • 2008.06.29 Sunday
    • 20:34


    ◆ちょっと番外編でありますが、エスビョルン・スヴェンソン追悼の番組が彼の故郷、スウェーデン放送で組まれています。既に亡くなった翌日に放送された番組ですが、7/16までオンデマンドで2007年の最新のライヴ(エステルスンド Östersund でのジャス・フェスト)が聴くことができます。

    SR P2 Live Jazz

    ◆やっぱりジャズはライヴだと思いますね。今年リリースされた Live in Hamburg も素晴らしかったですが、あの緊張感とは違ったちょっとゆったりした感じがこのエステルスンドでのライヴには感じます。堪能しよう。

    JUGEMテーマ:音楽


    エスビョルン・スヴェンソン回想(5)

    • 2008.06.28 Saturday
    • 22:01

    From Gagarin's Point of View (1999 ACT)

    ◆5回目になってしまいました。久しぶりにトリオ作へと戻ります。
    その意味深な題名もそうですが、北欧という大地から飛びだった彼らは、ポピュラーな方向へジャズを導いていきます。いろんな音楽の要素を含みつつ、特にビート感を強く意識した曲作りも特徴といえそうです。

    そんな彼らを象徴するような曲が4曲目の “Dodge The Dodo”。音響的にもモノラル的に音場を絞ったり、後々のこのバンドのトレードマークともなるダン・ベリルンドの極端なディストーションも用いられています。そしてなによりこの抒情的なメロディーとの融合!この曲が単にキワモノに終わっていないのはこの一点につきます。曲としては、非常にシンプルでミニマル的な繰り返しを基本とするのも面白い所です。いずれにせよ従来のJazzでは考えられないほどポップである意味大胆な曲となってます。反則ぎりぎり、という感じです。

    そして続く"From Gagarin's Point of View"。E.S.T.屈指の美しいメロディーが支配する静謐な世界。控えめなエフェクトがある意味この曲の雰囲気を的確に表現しているといえるかもしれません(まぁ好悪分かつポイントかもしれませんが)。

    ◆他にも8曲目の "In The Face of Day" に溢れる抒情的側面も聞き逃せません(泣けます)。全体としてみれば非常にポピュラリティ溢れた、多くの層へアピールするような作品でありながら、進歩的な所と音楽的資質による自然な表出力が見事なバランスで存在している希有な作品じゃないでしょうか。
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    エスビョルン・スヴェンソン回想(4)

    • 2008.06.27 Friday
    • 00:02

    White Russian (1997 BLUE NOTE)

    ◆前述のリーナ・ニューベリのアルバムはあくまでもスヴェンソンのピアノとシンガーという組み合わせでしたが、これはE.S.T.が完全バックアップというだけに留まらず、曲もほぼ全篇がエスビョルン・スヴェンソンとシンガーの合作になっています。

    歌い手さんは同郷のヴィクトリア・トルストイ。かの文豪トルストイの血縁者だそうです。ニューベリのタイプとは全く変わって、表現力豊かで声量もあり、(ニューベリと比べれば)オペラティックとでもいえるような歌い手さんです。

    ◆既にE.S.T.も眉間に皺を寄せて聴くジャズからは脱皮し、よりポピュラーな方向に傾いている時期の作品だけに、本作も実にポピュラーよりなサービス精神に満ちたアルバムになってます。息づくメロディは耳に心地よく、刻むビートは確かに打ち込みに近い無機的な側面(敢えてなのかもしれませんが)を強く感じたりします。

    ある意味リラックスした曲や雰囲気という意味では、彼らとしては珍しいものなのかもしれません。その雰囲気を際だたせるヴィクトリアのヴォーカルも素敵です。
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